3月23日(火) 15:30 -- 17:00 大西 和榮 (茨城大学理学部) ``藤原氏の多倍長数値計算環境を用いた任意多点差分近似解法の試み'' <研究発表要旨> ラプラス方程式のコーシー問題や、逆向き熱伝導問題の数値解法のために、伝統 的な正則化法を用いない直接数値計算シミュレーションの研究が注目されている。 この技法の要点は、極めて高精度の近似法と、多数の計算桁数を計算機内に実現 させることにある。本報告では、高精度の近似法として任意多点差分法を採用し、 多倍長計算環境として藤原宏志氏の計算プログラムを用いた直接数値計算シミュ レーションを、典型的な逆問題を例にとって示す。