11月6日(木) 15:00 -- 16:30 磯 祐介(京都大学大学院情報学研究科) ``100 and more digits challgenge to ill-posed problems'' <研究発表要旨> 10進数の換算で100桁以上の桁数を用いて数値計算行なう多倍長数値計算環境は、 計算過程で混入する誤算に敏感な問題に対するひとつの数値計算上の解決法とし て、次第にその利用が広がっている。またこの数値計算環境を規模の大きい函数 方程式の数値計算に適用するための計算環境 exflib も、藤原宏志氏の開発研究 の成果で計算速度の点でも利便性においても昨今大きな向上を遂げている。 今回は、逆問題・非適切問題の数値計算への多倍長数値計算環境の適用事例を 紹介し、その成果と問題点の幾つかを指摘する。発表する研究は藤原宏志氏との 共同研究であり、数値実験は exflib を活用して行なっている。